遠隔地よりカメラで監視
- ひとつ前の投稿の続きとなります。昨年は、高齢の母が住む為に新築した実家に光インターネット回線によるネットワーク環境を整えました。この環境を構築した目的の一つに母親を見守る事があります。昨今のコロナ事情。盆正月でも実家に帰省できない方も多いと思います。そのような方達への参考になりましたら幸いです。

- 現在の住まいのリビングルームの角には、母を見守る為の液晶ディスプレイが設置してあります。高齢な母の安全を守る為にはプライバシーも何もありません。また、女性3人が暮らす戸建てですので防犯設備を整えたいです。アルソックに加入して機器を設備しましたが家を出入りする高齢の母がパネルの操作をする事など出来ません。仕方なく火災の検煙装置と緊急通報のみにアルソックの契約を留めました。

- QNAPやNetgearなどの個人向けNASサーバーには、ネットワークカメラ用の監視アプリが簡単にインストール出来ます。QNAPでは「QVR Pro」が使い易いです。防犯カメラ単体では、本体を盗られてしまえば犯罪の証拠も残りません。しかし、NASサーバーにも映像データを保存する事で例えカメラを盗難されても証拠の消滅を回避できると考えます。 ★NetgearのReadyNasにも「ReadyNAS Surveillance」と言う有料アプリが存在しましたがセキュリティの問題で販売停止となりました。

- カメラはTP-LINK製を購入しました。コスパが良い商品です。TC70(¥3,590)が従来製品です。C200(¥4,190)が後継機です。C200はパッケージが日本語表記です。どちらも日本語の説明書が付属します。試しに両方の製品を購入しましたが通常の利用におきましては大きな機能差もありません。平地に置いても良いですしカメラの設定に反転機能がありますので天井に吊り下げても使えます。接続方法はWifiのみです。有線LAN接続には対応していません。



- このTP-LINKは、たったこれだけの説明書が付属するだけです。しかし、携帯アプリのセットアップウィザートが良く出来ていますのでので全ての設定が脇道に反れる事も無く簡単に進んでいきます。そのような理由から日本の電化製品のように分厚い説明書も不要のようです。久しぶりに海外製のネットワーク製品を買いましたが設定の容易さと言う重要な事が日本の製品には欠けていると感じました。apple製品に説明書が無い事と同じです。日本製品のカメラも何個か購入していますが情けない限りです。
- カメラに電源アダプターを差し込む。
- Wifiネットワークに携帯電話を接続する。
- TP-LINKの携帯アプリを立ち上げる。
- TP-LINKのアカウントを作る。
- 携帯アプリがカメラを探す。
- カメラをWifiネットワークに参加させる為にSSIDのパスワードを入力する。
- カメラがネットワークに接続完了
- 「5」の時点ではカメラがWifiネットワークに参加してませんが携帯アプリがカメラを見つけます。どういう仕組みなのか分かりませんが、この重要な手間が省けるので日本のカメラ認証より設定を楽に進める事が可能になります。但し、Wifiパスワードを入力する前までは、カメラと携帯が同じSSIDに接続されている必要があります。カメラ側でIEEE802.11ac(5GHz)を選択しましたら、携帯側も同じIEEE802.11ac(5GHz)に接続して下さい。同じネットワークでもIEEE802.11b(2.4GHz)など異なるバンドのSSIDに繋げると認証作業を進める事が出来ません。異なるSSIDに繋げて設定を進めるとアナウンスが表示されます。認証作業の完了後は、IPアドレスが個々に管理されますので双方が違うSSIDに接続しても構いません。

- TP-LINKのカメラ設定が完了しましたらQNAP側のカメラ設定に進みます。QNAPのOS上でも専用アプリをインストールする事で録画された映像を閲覧する事が出来ます。しかし、リモートパソコンや携帯端末で閲覧するのがスマートなようです。★TP-LINKの携帯アプリの設定にてQNAPのQVRアプリがカメラにログインする為のアカウントを発行して下さい。

- 外部アプリであるQNAP側で録画をしていますが「TP-LINK」側でも録画をしています。カメラ本体に挿入されたmicroSDに映像が保存されています。TP-LINKのアプリでは、カメラのレンズの方向を変えたりマイク機能やスピーカー機能を使う事も出来ます。また、カメラに映る母と電話のようにお話をする事も出来ます。今回の設備では「TP-LINK」のカメラとQNAPのQVR Proを併用しました、しかし、「TP-LINK」のカメラだけでも見守りをする事が出来ますのでコスパも良くお勧めです。
オマケ

- これは余談ですが。自宅の監視カメラのシステムです。こちらの商品です。ストレージ別売り、クーポン適用で19,499円のモデルを購入しました。HDDの騒音や物理的な故障を避ける為にSSDで運用しています。1TBのストレージ付きがストレージ無しより2,360円ほど高いです。コストを優先される方はストレージ付きもお得のようです。中華サーバーが気にならない方でしたら宅外から携帯やタブレットを使いカメラ映像を確認する事も可能です。もちろん中華サーバーから切り離す事も可能です。