目次
前書き
少し長くなりますが、タイで自動二輪車の運転免許証を新規で所得したい方は、最後まで読んで頂けると幸いです。余所様のブログで書かれていない重要な事もいくつか書きました。特に赤字で書かれている部位に注意をして下さると幸いに思います。
免許所得の理由
バンコクで居住するアパートからソイの中のスイミングプールへ通うのにバイクに乗りたいと言う嫁さん。「ソイの中だから無免許でもイイよね?」と、私に言いますが、それに「イイよ」と、答える事など出来ません。嫁さんの希望を叶えるには、日本でバイクの運転免許証を所得して、タイの陸運局でタイの運転免許証に書き換えるか、タイで試験を受けて新規に免許証を所得するしかありません。
日本の自動二輪の運転免許証をタイで書き換えるのに必要なもの
- 在留届出証明書 原本
- 自動二輪の国際運転免許証 原本とコピー
- パスポート 原本
- パスポートの顔写真や滞在許可スタンプのページのコピー
- (あれば)ワークパーミットやタイ滞在許可証
- 健康診断書(クリニックで発行して下さい。120Baht程度)
およそ、これくらいの書類があればタイの陸運局で書き換えられます。タイでの学科試験や実技試験が免除されます。日本の自動二輪の免許証は、「小型AT」でも構いません。日本の自動車学校に通えば、数日で所得する事が可能のようです。また、免許証の所得にかかる費用は、5万円程度です。
自動二輪の運転免許証をタイで新規所得するのに必要なもの(今回の場合)
日本で自動二輪の運転免許証を持たない方は、タイの陸運局で学科と実技の試験を受けてタイの免許証を所得する事になります。
- 在留届出証明書 原本
- パスポート 原本
- パスポートの顔写真や滞在許可スタンプのページのコピー
- (あれば)ワークパーミットやタイ滞在許可証
- (あれば)タイの自動車の運転免許証
- 健康診断書(クリニックで発行して下さい。120Baht程度)
- 試験に使うバイク(試験場にてボロバイクを 50Baht でレンタル可)
- 自分のヘルメット(年季が入った味のあるヘルメットを無料レンタル可)
タイ免許証の所得までの流れ
在留届出証明書の発行
ルンピニにある「在タイ日本大使館」へ行くには、BTSオンヌットからでしたら、07:00くらい、アソークからでしたら、07:15くらいのBTSに乗車すると良いと思います。今現在のバンコクは、平日7:00を過ぎますと混雑が始まり電車に乗車する事が困難になります。BTSプルンチットに着いた時点で時間が余りましたら、プルンチット駅周辺で時間を潰して下さい。大使館まで行きますと、その時間帯に営業しているカフェなどが近くにありません。
在タイ日本国大使館までの地図です。営業時間は、08:30~12:00, 13:30~16:00ですが、08:00から入館が出来ますので、少し早く着いて、受け付けの順番を決める「キュー」を発行して下さい。★こちらに書かれている書類などのコピーを事前に用意して下さい。コピーが出来てない場合は、大使館の中でコピーが出来ません。大使館を出てBTS側に数分歩くとコピー屋さんがあります。★公式サイトに明記されていませんが、タイ長期滞在に有効なビザなどを持たない方は、原則的に在留届出証明書を発行する事が出来ない規則のようです。その原則発行が出来ない規則ですが、アパートの賃貸証明書と3ヶ月以上先までの家賃支払い領収書の原本を確認して頂く事で発行してもらえます。アパートオーナーが発行する原本のコピーでは不可です。有効なビザを所有される方は、コピーだけでも大丈夫です。これは、大使館の日本人の係員に直接聞きました(2018年11月)。また、最初の書類を受け付ける担当の方がタイの方の場合は、コピーだけでも大丈夫の場合が多々あります。
嫁さんは、8:00過ぎに着きましたが、先に1名の方が既に待っていました。しかし、キューを取ると1番でした。先の方は、キューの仕組みをご存知なかったのですね。朝一番が困難な方は、午後一番の時間から申請した方がスマートです。朝の時間帯は、沢山の方が大使館に来ますので混み合います。09:30~11:00頃に申請しますと、お昼の休憩時間を跨いだ13:30以降の受領になる場合があります。14:00~15:00頃ですと、受領が翌日になる場合があります。お気楽に受領をするには、混み合う月曜日と金曜日を避けた13:30に申請するのが良いと思います。また、在留届が申請済みの方は、在留申請届申請書を大使館内で書かずに、自宅でプリントアウトした書類に必要事項を書いたものを持ち込んだ方が良いです。
書類の発行に必要な費用は、640Bahtです。1番のキューを発行した嫁さんの証明書を受け取ったのは、9:30くらいでした。また、嫁さんが書類を受け取った時に、横で何かの申請をしている日本人の方は、書類の発行が午後になると言われていたそうです。前日の午後に申請した書類の受け取り人が多いと、翌日の朝の申請業務が遅れるのだと思われます。
タイの免許証を所得する陸運局
タイ運転免許証の新規所得に必要な書類を揃えてモーチットの「DLTタイ陸上陸運局」へ行きます。モーチットから陸運局までは、モタサイで20Bahtです。行き先は、「DLT」と言うだけで通じます。★Bangchakの陸運局でも所得が出来ますが、11月08日に行った時は、外国人が試験を受ける為には、予約が必ず必要で、2019年1月中旬からしか予約が空いてない状況でした。待たずに試験を受けたい方は、当日の試験を受ける事が可能なモーチットの陸運局へ行って下さい。
受け付けがある建物は、一番奥の右側にあります。この写真の建物に入って下さい。09:00から始まりますが、開始時間前には、建物2階の受け付けから建物の外まで長蛇の列です。8:00くらいに行けば早い順番で受け付けが可能だと思いますが、しっかり勉強して一回の試験で合格する自信のある方は、13:00からの方が空いてますので、午後からの時間帯に行く事をお勧めします。もし、その午後の試験で落ちてしまった場合は、翌日の朝でも長蛇の受け付けに並ぶ必要がありません。直接、試験の受け付けに行って下さい。
「Bangchak」の陸運局で試験の予約が出来なかった嫁さんは、午後からモーチットの陸運局で日本語のテストが受けられるスケジュールを聞きに行きました。・・・が、書類見せると、そのまま受理されてしまい、
勉強もしていないのに試験を受ける流れに乗ってしまいました。
その結果です(チーン) 様子を見に行くだけの予定なのに、流れで受けてしまった試験ですので仕方ありません。この学科試験にかかる費用は、無料です。学科と実技に合格して免許証が発行された時点で105Bahtを支払います。
試験の勉強
嫁さん、その夜は、タイの運転免許証に関するブログから試験問題を集めて勉強をしました。以下は、嫁さんが作ったノートです。
(2)は、ウェブサイトで調べた答えは、「減速して右にカーブする」 または、「注意して左右に進入しなければならない」ですが、もし「屈折する」と言う文字が入る答えがありましたら、それが正解になります。タイの運転免許証の試験問題の答えは、問題が同じでも、正解が複数あります。その正解の中には、優先順位があり、4択の答えの中に正解が2つある場合は、優先順位の高い方の答えが正解になります。例えばです。この問題は試験に出ませんが、「人が飛び出した、どうする?」と、言う問題があったとします。「減速」「回避」「無視」「直進」でしたら、「減速」が正解です。しかし、次の日に試験を受けて、同じ問題の選択肢が「停止」「減速」「無視」「直進」に変わっていた場合は、「停止」が正解になります。前日の試験で正解だった「減速」を選択すると不正解になります。巷のブログでタイ運転免許証の試験問題を調べますと、それぞれのブログで解答が異なるのは、これが理由です。ですので、全ての試験問題の答えを丸暗記しても、当日の試験を1回で満点を取る事がほぼ不可能です。午前と午後にある試験は、それぞれ試験の時間内に最低でも2回の試験が受けられるようです。もし、不合格になった場合は、試験後に試験機を使い不正解した問題とその答えが分かりますので、「今日の正解」を確認してから再試験をしたら合格すると思います。★嫁さんが試験を受けた時は、隣のタイ人の方が不合格しても、間違えを確認せずに何度も試験を繰り返すので4回連続で不合格になっていたそうです。
丸暗記して下さい。
(17)意味が分かりませんね。試験に出ない事を祈りましょう。
ソムチャイさん・・・・。
先月くらいに、無免許による罰金が変わりましたが、試験問題の答えは、暫く変わらないか、永遠に変わらなかだと思います・・・。
「運転してから4m後」の答えは「サイドミラーを調整」と「ブレーキを確認」の両方が正解で、当日どちらが正解か分かりません。嫁さんの試験では、一日目は、「サイドミラーを調整する」が正解だったので、翌日の試験で同じ答えを選びましたら、本日の正解が「ブレーキを確認」に変わっていたそうです。と、、、言うか。そもそも、それは、走り出す前に調整するのが本当の正解ですよね・・・。
(48)の答えも同様です。どちらも正解ですが、両方の答えが表示された場合は、当日の正解がどちらか分かりません。
ビデオ講習
自動車、自動二輪車のタイ運転免許証を所有していない方は、筆記試験を受ける為に数時間のビデオ講習を受ける必要があります。自動車、自動二輪車のどちらかのタイ運転免許証を所持している方は、このビデオ講習が免除されます。また、日本の免許証からタイの免許証に書き換える方も免除されます。ビデオ講習は、タイ語でしたら毎日受けられます。英語や日本語でのビデオ講習は、毎月限られた日にだけ受ける事が出来ます。先の試験問題を確実に勉強しましたら、ビデオ講習で勉強しなくても試験に受かりますので、どの言語で講習を受けても構わないと思われます。
学科試験
3階の奥にある受け付けで書類を提出して暫く待ちますと、自分の番号を呼ばれて試験会場に入ります。部屋に入りましたら、荷物を棚に預けて空いてるパソコンの席に座ります。係り員より何語で試験を受けるかを聞かれますので、受けたい言語を答えて下さい。試験の制限時間は、1時間です。4拓問題で50問中45問の正解で学科試験に合格です。全ての問題の答えを選択した後でも、前の問題に戻り答えを修正する事が可能です。1日目は、1時間の内でしたら、何度でも出再試験して良いような雰囲気だったそうです。2日目は、担当の方が「試験は2回まで!」とタイ語でアナウンスしていたようです。そして、学科試験に合格すると、窓から見えるテストコースへ行くように指示されます。
実技試験
実技試験の開始時間は、08:30、09:30、10:30、13:00、14:00、14:30です。受け付けで書類を提出すると待合室で実技試験のタイ語ビデオを見ます。「一時停止は3秒」などの説明が放映されるそうです。何度も同じタイ語のビデオが流れますが、最後の1回だけ英語版のビデオを流すそうです。この受け付けで乗車するバイクを50Bahtで借ります。選べるバイクが早い者勝ちで、オートマタイプのスクーターが人気です。スーパーカブタイプのギア付きのバイクが不人気です。自分で試験に使うバイクを持ち込んでいる場合は、この50Bahtが必要ありません。ヘルメットを無料で借りる事も出来ますが、清潔な状態ではありませんので、ご自身のヘルメットを持ち込む事をお勧めします。嫁さんは、最初から不人気のギア付きのバイクを選びました。今までに一度もバイクに乗った事が無い嫁さんには、焦ってアクセルを開けると暴走して危ないスクーターに乗るのが危険です。ミッション付きバイクのカブを4速で発進してギアを変更しなければ不意にアクセルを開けても急発進せずに安心です。実技試験の前日は、バイクのエンジンをキック始動する練習をしました。しかし、上手に始動する事が出来ませんでした。仕方なく、4速発進でノロノロ走り、Uターンする練習を30分だけ行いました。当日の試験では、やはりエンジンを始動する事が出来ませんでした。しかし、実技試験を待つ他のタイの方が代わりにキックで始動をして下さいました。タイ人の皆さんは、何方も優しいですね。と、言うか、バイクのエンジンが始動できなくても試験の合否に関係が無いのですね。実技試験は、発進して、一本橋を渡り、右折したら、緩い間隔で設置されたパイロンを避けるスラローム運転。次に右折して戻る方向にも一本があるので渡ります(嫁さん、一本橋苦手らしく、帰りの一本橋を避けて通ったらしいです)。超安全な4速での発進でノロノロ運転でも構いません。足を着いたりしても構いません。余所様のブログの情報では、スパルタ系の試験係もいるようですが、その場合は、優しい試験係になるまで再試験したら良いと思います。実技試験は、出来てない項目がある場合は、やり直しを命じられ、再びコースを走り出来たら合格です。嫁さんは、超初心者ですのでスタートから4速で発進してノロノロ運転する事で合格しました。これで合格ですので、何方様も普通に受かると思われます。(正直に言いますが、私がもっと練習しなさいと言っても、30分ほどバイクの練習をしただけで「おっし、これで受かる!」と、言ってた嫁さんの実技試験など、絶対に落ちると予想していました)
免許証の交付
最初に入ったビル2階の総合受付の横にあるカウンターで書類を提出します。番号が書かれたキューを貰い暫く待ちますと、番号が呼ばれて免許証の交付となります。免許証の交付料金は、105Bahtです。嫁さん、運転免許証の写真が超笑顔です。「写真撮る時にスマイルとでも言われたの?」と聞くと、そうでもないようです。1人で彷徨いながら合格したのがとても嬉しかったのですね。さて、今回のこのバイク試験に関する文字や写真ですが、転載、シェア、ご自身のブログに内容を丸ごとコピペなど、自由に使って頂いて構いません。タイで生活なされている方の何かの足しになれば幸いに思います。
後書き
嫁さんが水曜日の夜にバイクの免許証が欲しいと言い始め、木曜日午後の試験に落ちて、金曜日の午前の試験で合格。日本では、生まれて今までスクーターにさえ乗った事が無いのですが、思い立ってから1日半でその免許証を所得した事になります。1000ccのバイクに乗ってもOKです。これでは、タイの交通事故も減らない訳ですね。そして、その所得から3日後の事です。アパートの近所にあるホンダのディーラーへ嫁さんが乗るバイクを見に行きました。お目当ては、今年モデルチェンジしたスーパーカブです。
スクータータイプよりシート幅が狭く、シート高も同等のモデルの中で一番低いです。私はもちろん、身長164cmが嫁さんでも両足がベッタリと地面に届きます。ソイの中をウロウロするのに使う程度ですのでスーパーカブでも十分です。
今日は、バイクの下見に来たのですが、店員さん売る気満です。「買うなら今乗って帰れるよ!」と言います。登録が後回しと言う事は知ってましたが、買ってすぐ持ち帰れるのですね。断る理由もありませんので、その場で購入して嫁さんが乗って帰りました。
ディーラーで買う場合は、値引きがありません。その代わりに1年目の任意保険がサービスになるような事を言ってました。これは、自動車の購入の時と同じですね。また、「ブルゾン」「ジャンバー」「事故したら頭が粉々になりそうなヘルメット」をサービスしてくれました。こんな物要らないから、カゴのひとつでもサービスしてくれたら良いに・・・・。これらの商品は、練習の為にバイクを貸してくれたお礼にアパート警備員のお兄さんへプレゼントしました。
ありがとうございます。
17番の問題と答えがちょっと疑問になりますが、挑戦する予定です。
最低でも2回の再試験が出来ますので、もし違いましたら他の答えを選択して下さい(T T)
日本語試験は、毎日開催されておらず、月1の場所もあるようです。
できましたら毎日挑戦できる英語での受験をお勧めしますし、Banchakでは試験室前に
練習問題の機械があるので、怪しむ目を気にしながら、写メとって丸暗記しました。
ちなみに、だいたい8~9割ぐらい同じ問題の出るこちらのサイトもお勧めします。
http://thaidriving.info/
コメントありがとうございます。
チューンワタナでしたら良いですが、他の小さな試験場は何かと不便のようですね。