前書き
数年前より出来るだけ費用を抑えて日本のテレビを海外で視聴する方法を模索してきました。これまでの過程に興味がある方は、こちらのリンクをご覧ください。この種の知識や経験が豊富な方は、日本の自宅にテレビ番組の全録画が出来る専用サーバーを稼働させたら済むお話ですが、この手の知識が少ない方でも日本のテレビを海外で視聴できる環境を整えられたら良いなと考え新しい機器の模索を続けております。
先のリンクにも書いた通り当初は沢山の機器を購入ました。初めにロケフリの原点である熱暴走に弱いボルカノフローを購入しました。タイのアパートから初めて日本のテレビを遠隔操作して視聴が出来た事に感動しました。この製品は製造元がネットワーク管理サービスの提供を辞めたので通常の利用方法では遠隔視聴が出来なくなりました。後述します「PIX-BR320」のVPNサーバーを用いた運用方法でしたら今現在も視聴する事が可能です。また、今も新製品を提供し続ける「SlinBox」も購入しました。最近のモデルはチューナーとHDMI接続が出来ますので高画質な視聴が可能です。どの機器も思い入れがあります。
このような機器の模索が暫く滞っていたのですが、視聴コストや画質のバランスが良い新しい方法を見つけましたので公開を致します。その報告の前後に今まで検証してきた機器のメリットとデメリットや私が実際に使用している視聴機器などを記しました。とても長い文章ですので興味が無い方は読み飛ばして、記事の中央部に書いた「今回の新しい機器の設置方法」へと進んで下さい。
■PIX-BR320
- 製品の公式サイトはこちら
- 最高画質フルHD1080pに対応。
- 低速な回線でもブロックノイズが少ない。視聴の最中に映像が止まりにくい。
- メーカーが提供するネットワークのサービスに頼らないので半永久的に使用する事が可能。
- Windows10パソコン、iPhone,iPad,android携帯などから無料のアプリで視聴が可能。
- ↑無料アプリですが煩わしい広告なども表示されません。
- 家庭用LANの中での視聴を想定した機器ですので登録できるデバイスの台数に制限が無い。
- BS・CS・地上波チューナー内蔵。
- 消費電力が最大19W + VPNサーバーの消費電力。
- 出来るだけ高速なVPNサーバーが必要。
- VPNサーバーを介しますので、AmazonプライムビデオやAmazon Music、TverなどのオンデマンドTVなども視聴が可能。
- 早送りや早戻しを手早く操作する事が出来ない。
- 日本国内にテレビのアンテナとインターネット回線とVPNサーバーが必要。
- 後継機種の「PIX-BR321(付属のB-CASカードにバックドア無し)」の公式サイトはこちら です。
■SB-TV04-WRIP
- 製品の公式サイトはこちら
- 最大HD解像度(1280×720)、30フレーム/秒で視聴が出来る。
- BS・CS・地上波チューナー内蔵。
- 消費電力が最大19W
- iPhoneかiPad以外のデバイスで視聴が出来ない。
- 家庭用のテレビで視聴が出来ないのが致命的です。
- Softbankがネットワーク管理のサービスを打ち切ると使用が出来ない(ボルカノフローで経験済み)
- 日本国内にテレビのアンテナとインターネット回線が必要。
家電用のテレビに携帯端末からミラーリングが出来るかを調べたいのですが機器を所有しないので未検証です。
■Sony LF-PK20
- 製品の公式サイトはこちら。
- 私が実際にセットアップした情報はこちら。
- プレイステーション ポータブルでも視聴が可能。
- 消費電力が最大12.49W + チューナーの消費電力。
- S端子コンポジット接続は画質が悪い。
- 日本に設置したチューナーをLF-PK20から発する赤外線で遠隔操作するのでレスポンスが悪い。
- シリアル番号が生きている専用アプリのインストールメディアが必要。
- 視聴が出来る再生パソコンやプレイステーションポータブルがどちらか1台しか登録できない。
- Sonyがネットワーク管理のサービスを打ち切ると使用が出来ない(ボルカノフローで経験済み)
- 日本国内にテレビのアンテナとインターネット回線とテレビのチューナーが必要。
■SlingBox
- 製品の公式サイトはこちら
- 最新モデルは最高画質フルHD1080pに対応
- HDMI接続のテレビ、Apple端末、Android端末、Windowsパソコンで視聴が可能。
- 技術者が自宅に来て購入した機器を設置してくれる訪問設置サービスがある。本体込み68,078円。
- 日本のチューナーをSlingBoxから発する赤外線で遠隔操作するのでレスポンスが悪い。
- SlingBoxがネットワーク管理のサービスを打ち切る予定です。詳細はこちら。
- 日本国内にテレビのアンテナとインターネット回線とテレビのチューナーが必要。
- 家庭用のテレビで視聴する場合は、パソコンやAndroid TV Boxなどが必要。
■PS VITA TV
製品の公式サイトはこちら
- 録画したい番組のタイトルを検索する事が出来る。
- 再生アプリ「Torne」にPS3用のBluetoothリモコンが使える。
- HDMI-CECと呼ばれるHDMI連動機能に対応しているテレビ機器は、テレビのリモコンから直接「Torne」を操作できる。超快適!
- HDMI-CECに関しての説明ファイル(PDF)はコチラにアップロードしました。
- 複数の「NASNE」を1台の「PS VITA TV」に登録出来る。同じ時間帯に2チャンネルを録画する時に便利。
- 宅外から視聴が出来る機器の登録台数が6台まで。複数のデバイスから同時に「NASNE」に接続するのが不可能。
- SD画質(HD画質の設定では、バンコクから300mbpsで接続しても映像が止まる)
- 90日毎に「NASNE」本体と「PS VITA TV」とのペアリンクが必要。
- 「NASNE」本体がSony終売となり今現在はバッファローが再販。
- 「PS VITA TV」が終売となり新品の相場が高値。
- 「NASNE」本体のHDDを交換する事が出来ないので故障したら終わり。永久的に使用が出来ない。
- 起動時や早送り直後は、映像を先読みする為にブロックノイズが暫く消えない。
- Sonyがネットワーク管理のサービスを打ち切ると使用が出来ない(ボルカノフローで経験済み)
- 日本国内にテレビのアンテナとインターネット回線と「NASNE」が必要。
- Sonyが提供するゲームやアプリをダウンロードして使用できる。
- HDMI接続のテレビ、Apple端末、Android端末、Windowsパソコンで視聴が可能。
- 終売の[nasne(ナスネ)™」をバッファローが継承。2021年春、発売決定
「NASNE」と「PS VITA TV」のセットアップは、特別な知識が無くても簡単にセットアップが出来ます。日本の自宅や日本の友達の協力を得て90日毎にペアリングした「PS VITA TV」本体を海外へ発送し続ければ半永久的に視聴する事も可能です。私はペアリング期限の90日もバンコクに滞在していません。バンコクへ行く毎にペアリングした「PS VITA TV」をアパートの大型テレビに繋いで視聴しています。画質が少し悪いですが日本のテレビを操作するようにサクサクとリモコンから操作が出来ます。また、番組検索など他の機器に無い便利な機能がありますので便利に使っています。1台の「PS VITA TV」に複数の「NASNE」を登録する事が可能ですが「NASNE」1台につき1チャンネルしか録画が出来ません。私は2台の「NASNE」を日本で稼働させて同時刻に2チャンネルの録画が出来るようにしています。稼働している「NASNE」が壊れた時用に新品の「NASNE」を2台ほど保護してあります。
■U-BOX(UPRO、UPRO2、UPROS等)
- 製品の公式サイトはこちら
- HD高画質
- 家庭用の大型テレビで視聴が可能。
- 日本のドラマがオンデマンドで約670タイトル
- 日本の映画がオンデマンドで約1000タイトル
- 世界の映画がオンデマンドで約10000タイトル
- 専用リモコンでサクサクと操作が出来る。
- VPNクライアント機能付き。
- Androidアプリのインストールが可能(非推奨)
- 1台のデバイスにつき1台の家庭用テレビがHDMI接続可能。
- 日本のAmazonより購入が出来ますが香港の電脳街などで購入しますと価格が安いです。
- 日本国内での使用は日本の法律に反する可能性が高いので使わないで下さい。
- グレーゾーンの製品ですからサーバー側が突然運営を辞めて本体が使えなくなる可能性がある(meiga-tvで経験済み)
捨てアカウントで「Google Play Store」をインストールして稼働させています。「Google Chrome」ブラウザが稼働しますと、ホテルのWifiでユーザー名やパスワードの入力が必要な環境でも本機を使用する事が可能になります。
■J-BOX
- HD高画質
- 家庭用の大型テレビで視聴が可能。
- 日本のドラマがオンデマンドで約670タイトル
- 日本の映画がオンデマンドで約1000タイトル
- 世界の映画がオンデマンドで約10000タイトル
- 過去7日間分の日本のテレビ番組が録画されている(視聴には少しコツが必要)
- 初めて本体をテレビに繋いだ時から日本語でセットアップが可能。
- 専用リモコンでサクサクと操作が出来る。
- VPNクライアント機能付き。
- 1台のデバイスにつき1台の家庭用テレビがHDMI接続可能。
- Androidアプリのインストールが可能(非推奨)
- 日本のAmazonで購入が出来ません。海外の通販サイトからお買い求め下さい。
- 日本国内での使用は日本の法律に反する可能性が高いので使わないで下さい。
- グレーゾーンの製品ですからサーバー側が突然運営を辞めて本体が使えなくなる可能性がある(meiga-tvで経験済み)
捨てアカウントで「Google Play Store」をインストールして稼働させています。「Google Chrome 」ブラウザが稼働しますと、ホテルのWifiでユーザー名やパスワードの入力が必要な環境でも本機を使用する事が可能になります。
■EVPAD 3S
- 製品の公式サイトはこちら
- HD高画質
- 過去7日間分の日本のテレビ番組(8局程度)が録画されている。
- 専用リモコンでサクサクと操作が出来る。
- 日本と世界のドラマや映画がオンデマンドで視聴可能(上のUBOXより遥かに少ないタイトル)。
- 1台のデバイスにつき1台の家庭用テレビがHDMI接続可能。
- Androidアプリのインストールが可能(非推奨)
- VPNクライアント機能付き。
- 日本国内での使用は日本の法律に反する可能性が高いので使わないで下さい。
- グレーゾーンの製品ですからサーバー側が突然運営を辞めて本体が使えなくなる可能性がある。
- ホーム画面でリモコンから8686と入力すると裏画面に進み、プレイバック機能のアプリ等のインストールが出来ます。
捨てアカウントで「Google Play Store」をインストールして稼働させています。「Google Chrome 」ブラウザが稼働しますと、ホテルのWifiでユーザー名やパスワードの入力が必要な環境でも本機を使用する事が可能になります。「EV-PAD」は、システムの作りが甘いように感じています。インストールされたアプリが使用出来なくなる事が頻繁に起きます。アプリ起動時にアップデートを要求されますがアップデートが出来ません。この場合は、一度アプリをアンインストールして同じアプリを再インストールして下さい。すると、アプリが最新バージョンとなり再び正常に起動が出来るようになります。過去の番組録画を見るアプリは、最初からインストールされていません。ホーム画面の状態からリモコンで8686を送信すると裏画面に代わります。この画面から必要な裏アプリをインストールして下さい。
失敗した視聴機器
■PC TV PLUS
製品の公式サイトはこちら
「PS VITA TV」と同じようなペアリング条件が無いので速いVPN接続があれば半永久的に遠隔視聴が出来ると予想していました。しかし、ペアリング規制が出来た後に発売されたアプリですので予想が甘かったようです。遠隔地からアプリを起動しますと日本の「NASNE」を認識するのですが映像を再生する事が出来ませんでした。有償のアプリですので無駄な検証費用となりました。
今回の新しい機器の設置方法
■必要な物(日本の住居)
- PIX-BR320 ・BR321でも構いません(ヤフオク中古で1000〜2500円、新品の出品で6500円程度)
- 自前のVPNサーバー(*1 下で詳しく説明しています)
- テレビのアンテナ。
- インターネット常時回線。
- 録画用の外部ハードディスクドライブ(USB接続・オンタイムの視聴だけなら不要)
- 本体を定期的に再起動させる為のリブーター(無くても運用可能)
■必要な物(海外の住居)
- インターネット回線(速い回線が理想的)
- 視聴するパソコン(家庭用テレビにHDMIで接続が可能な機種を推奨)や iphone、Andoroid端末など
- 家庭用テレビやパソコン用ディスプレイ。
(*1) 自前のVPNサーバー
【一番安い】
日本の自宅の光インターネットがフレッツ光でNTT西日本や東日本から借りているルーターが「RT-500MI」などですと、ルーター本体に高性能なVPNサーバー機能が付属しています。動的なIPアドレスが変更されても新しいIPアドレスをメールで通知する機能が付いてますので長期間海外で使用される方でも安心して利用が出来ます。詳しい説明は、こちらをご覧ください。ルーターに付属するVPNサーバーの構築が可能です。サーバーの接続速度は30mbps程度です。
【二番安い】
メルカリで落札した中古のラズパイ(Raspberry pi 2) に無料のVPNサーバーキットをインストールして稼働させる。ラズパイの落札相場は1500円(送料込み)~5000円程度です。8GB以上のmicroSDメモリや電源アダプターが付属している出品物を落札しますとバラバラで部品を揃えるよりも合計でのコストが下がります。使用できるラズパイはpi2モデルからP3 B+までのモデルに限定されます。私が全てのモデルで検証しましたが最新モデルのP4で稼働しませんのでご注意下さい。出来るだけ後期モデルのラズパイが高速で繋がるVPNサーバーになるかも知れません(未検証)。無料のVPNサーバーキットのページを読んで意味が理解出来る方には一番お値打ちな方法です。1,500円程度でVPNサーバーの構築が可能です。パススルーの設定も本体のソフトが自動でルーター側に設定をします。サーバーの接続速度は7~10mbps程度です。
【三番目に安い】
「I・O DATA」の「WN-AX2033GR2」を購入して純正のルーターを引っ越す。WN-AX2033GR2/Eは、メーカー保証が1年で5,000円程度です。WN-AX2033GR2は、メーカー保証が3年で6,000円程度す。価格差は1,000円程度です。どちらの製品も中身が同じです。現行のルーター環境を崩したくない方は、「WN-AX2033GR2」をアクセスポイントモードとしてブリッジ接続する事も可能です。VPNサーバーを単体として使用する事が出来ます。その場合は、ポートフォワーディング(ポートマッピング)の設定が必要な場合があります。ポート番号50,51/TCPとポート番号500,4500/UDPをパススルー出来るように設定して下さい。大手メーカーの製品ですので故障のトラブルが起きる可能性が低いです。
【四番目に安い】
上記【二番目に安い】で書いた無料のVPNサーバーキットがmicroSDに予めセットアップされた状態の商品を購入。価格は4,860円(税込、配送料無料)です。ラズパイ本体はメルカリで落札した中古のラズパイ(Raspberry pi 2) を使用する。ラズパイが初めての方でも取扱説明書も付属しますのでセットアップが出来る可能性が高いです。届いたmicroSDをラズパイに差し込み、ルーターから繋げたLANケーブルと電源を繋ぐだけです。6,500円程度でVPNサーバーの構築が可能です。パススルーの設定も本体のソフトが自動でルーター側に設定をします。サーバーの接続速度は7~10mbps程度です。
【五番目に安い】
VPNサーバーBOX2を購入する。通常版が9,990円で高性能版が11,990円ですので高性能版をお勧めします。VPNサーバーソフトがインストールされ全ての設定が完了したラズパイ本体の価格です。送料を入れますと12,700円程度でVPNサーバーの構築が可能です。サーバーの接続速度は7~10mbps程度です。届いた商品をご家庭のルーターに繋ぐだけで使用が出来る可能性が高いです。一部のルーター環境では、パススルーの設定が必要です。届いたラズパイ基盤が簡易的なケースに入っております。基板のCPUを冷却する為の電動ファンが付いておりません。安定した動作を求める方は「Amazon」など購入したアルミブロックで出来た電動ファン付きのケースや「ファンレスのアルミケース」に交換する事をお勧めします。「Raspberry pi2」と「Raspberry pi3」は基盤の形状が同じですので同じ金属ケースが使用できます。しかし、最新モデルの「Raspberry pi4」は「pi2」や「pi3」と基盤の形状が異なりますので金属ケースの形状も違います。相互に取りつきませんのでご注意下さい。【少しだけ検証】届いたVPNサーバーに「cat /proc/device-tree/model」コマンドでバージョンのチェックをしますと「Raspberry Pi 2 Model B Rev 1.1」と表示されます。本体は「Raspberry pi2 B」のようです。付属するmicroSDを「Raspberry pi3 B」や「pi3 B+」などの高速モデルの「Raspberry pi」に差してもシステムが起動しませんでした。少しでも処理能力が高いVPNサーバーにアップグレードが出来ないかと期待しましたが無理でした。
【六番目に安い】
遠隔サポート付セットアップ済 VPNpi パッケージを購入して下さい。28,000円程度でVPNサーバーの構築が可能です。海外で使うパソコンを遠隔操作でセットアップして下さるサービス料も含まれていますので「VPNサーバーて何?」な方でも設置が出来る確率が高いです。この製品を私が購入しておりませんので製品の状態が分かりませんが、製品に基盤を冷却する電動ファンが付いてない場合は、Amazonなどでアルミブロックで出来た電動ファン付きのケースに交換する事をお勧めします。「Raspberry pi2」と「Raspberry pi3」は基盤の形状が同じですので同じ金属ケースが使用できます。しかし最新モデルの「Raspberry pi4」は「pi2」や「pi3」と基盤の形状が異なりますので金属ケースの形状も違います。ご購入の際は間違えないようお気をつけ下さい。
■日本の機器の設置方法
- 「PIX-BR320」にアンテナ配線とLAN配線と電源配線を繋ぎます。
- 録画機能が必要な方は、外付けHDD(USB接続)を「PIX-BR320」本体に取り付けます。
- 同じLANの中にあるパソコンに「Station TV」をインストールしてテレビのチャンネル設定を済ませます。
- 録画用HDDを取り付けた方は「Station TV」の設定画面からHDDのフォーマットを済ませて下さい。
- 「PIX-BR320」と同じネットワーク内にVPNサーバーを稼働させます。
- 日本に居る間にモバイルデータ通信から設置したVPNサーバーに接続が出来るかを確認しておいて下さい。
■海外からの視聴方法
- 日本に設置したVPNサーバーに各種デバイスから接続します。
- デバイスに合わせた専用の視聴アプリより日本のテレビ番組を視聴します。
「I・O DATA」の「WN-AX2033GR2」以外は、全て筑波大学が無料で提供する「softether」と呼ばれるVPNサーバーです。こちらのリンクを参考にして接続設定をしてください。パススルーに問題がある環境でもWindows用の専用接続ソフトである「SoftEther VPN Client」からの接続ですと無問題で接続が出来る可能性が高いです。AppleTVに関しては、メーカーが稼働を保証しているのは第4世代です。現行品である第5世代の製品が使えるかどうかが分かりません。
Apple TV(第4世代)のアプリからも放送中の番組の視聴・手動録画や録画番組が可能です。
【参考】私がバンコクで視聴している環境
■バンコクで契約している光インターネット回線
- True光インターネットを契約しています。上下「300 Mbps」の契約で平均「328 Mbps」の接続スピードが出ています。
- 私のバンコクの住居はアパートです。オーナーの許可を得て外壁に光ケーブルを這わせて設置をしました。
- この手の設置方法ですとTrue側が出来ないと最初から言います。面倒な事をしたくないような雰囲気です。
- そのような場合は「設置が出来なくても良いから一度見に来なさい」と依頼すると良いです。
■日本の光インターネット回線やハブがフリーズした時用のリブーター
- こちらで詳しく説明しました。
■日本の自宅のVPNサーバー(主機)
- NetgearのRN312で稼働させているVPNサーバーです。筑波大学が提供する無料ソフトの「Softether」を稼働させています。
- バンコクのアパートからの接続スピードは、平均「66 Mbps」最高「98 Mbps」です。
■日本の自宅のVPNサーバー(予備機)
- QNAPのTS-253-Be-4Gで稼働させているVPNサーバーです。QNAP専用のVPNサーバーが稼働しています。
- この製品に関しては購入した私もブログで書いています。こちらがサイトへのリンクです。
- バンコクのアパートからの接続スピードは、平均「32 Mbps」最高「47 Mbps」です。
- QBELTと言うQNAP専用プルトコルを使いますと簡単に接続が出来ます。
■日本の自宅のVPNサーバー(保守機)
- バンコクのアパートからの接続スピードは、平均「3 Mbps」最高「4 Mbps」です。
- この接続スピードでも「PIX-BR320」の視聴が可能です。
- 「主機」と「予備機」のVPNサーバーをメンテナンスする為に稼働させています。「主機」にVPN接続をして、その「主機」にログインする事が出来ないからです。
- 「Raspberry pi2」にインストールしたSftetherのVPNサーバーです。
- クレジットカードより少し大きいくらいのサイズです。【五番目に安い】で発送されるVPNサーバーのキットは、専用ケース入りですが写真のような電動ファンが付属していません。Amazonなどで電動ファン付きのケースを購入して交換されると安心です。
■日本の自宅のVPNサーバーへ繋ぐ専用のVPNクライアント
- 先の「日本の自宅のVPNサーバー(保守機)」へ繋ぐ専用のクライアント機器です。
- 「Raspberry pi3」に有償のソフトウェアをインストールして稼働させています。
- こちらのサイトの「VPN + WIFIアクセスポイント」と言う1500円のソフトウェアです。
- バンコクのアパートのルーターに有線LANで繋ぎ、日本のLAN環境をバンコクの自室へWifiで飛ばします。
- 日本のニュースを聞く用に稼働させている「Echo Dot」のデータ通信に使用しています。
■録画チューナー
- NASNE (2台同時に稼働 + 故障に備えて新品「NASNE」2台を在庫)
- PIX-BR320 (故障に備えて新品PIX-BR320を1台在庫)
- SlingBox (休止中)
- SB-TV04-WRIP 休止中)
- Sony LF-PK20 (休止中)
■視聴デバイス
- PS VITA TV (ベッドルームとリビングルームの2ヶ所で視聴)
- J-BOX (ベッドルームで日本のドラマのオンデマンド視聴)
- EVPAD 3S (リビングルームで日本のドラマのオンデマンド視聴)
- Amazon Fire TV (リビングルームのテレビでAmazon Prime ビデオ視聴)
- Xiaomi Mi Box (リビングルームで複数のAndoroidアプリを稼働)
- macmini (ベッドルームでStation TV やAmazon Prime ビデオ視聴)
- True HDテレビ視聴チューナー (Inno Hybrid TV Boxに交換予約済み)
- Echo Dot (日本のニュースを聞く専用/日本へ接続できるVPNサーバーが必要)
PIX-BR320をWindows専用アプリの「Station TV」で視聴しています。
60インチの家庭用テレビでフルスクリーンの状態です。バンコクのインターネットが低速な回線でも十分な画質で視聴が可能です。パソコンからHDMIで出力が出来ますと家庭用の大型テレビでの視聴が可能になります。私は「macmini」をメディアサーバーとしてテレビ視聴機器に使用しています。1世代昔のモデルです。3タイプある中でも一番廉価版です。使用電力が低いので常時起動させています。
携帯端末やタブレットから視聴する事も可能です。
オマケ
■Raspberry pi 4でVPNサーバーを稼働させる為の参考サイト
- 「Raspberry pi」のオペレーションシステムである「Raspbian」のダウンロードサイトです。
- ダウンロードしたイメージを直接MicroSDに焼いて起動ディスクにする場合は、DDWinなどが有名ですが「Rufus」の方が使い易いです。
- Windowsから全ファイルをコピーして起動ディスクを作る「NOOBS」のダウンロードサイトはこちらです。
- Raspberry pi4にRaspbianをインストールする方法は、こちらのサイトが参考になります。
- Raspberry Piで作るSoftEther VPNの環境。こちらのサイトが参考になります。
- Raspberry pi の型式を調べるコマンドは「cat /proc/cpuinfo」です。
- VPNサーバーの設定が完了したら運用を始める前にSSH機能を無効にするのをお忘れなく。
実機を用いて「Raspberry pi4」に「Raspbian」をインストールしてSftetherのVPNサーバーを稼働させてみました。ルーターのパススルー設定が必要ですが高速な接続スピードが期待できます。
■Raspberry piの様々な活用法
- Raspberry Pi2で作るテレビ用メディアプレーヤー
- ラズパイにOSMCを入れてYouTubeを見る、そしてiPhoneから遠隔操作する!
- ラズパイで「YouTube」と「Amazon プライムビデオ」を見る (1/4)
- 【2019年8月版】Raspberry Pi 3B に RetroPie 4.5.1 を導入する その2 初期設定
- Raspberry Pi の RetroPie 設定方法を要点だけ簡潔にまとめてた備忘録的な記事
- The Official Site of the MAME
- freeroms
- wowroms
私は10年以上 Slingbox + HDDレコーダーを使ってきて全く不便を感じてなかったのですが、来年のサービス終了に向けて代替案を検討中です。高くつきますが、IOデータのRECBOX と 全録レコーダーの組合せなら90日の縛りなしに日本の地上波すべて海外から視聴できると思うんですが、いかがでしょうか。
RECBOXに遠隔地から接続するには必ずペアリンクが必要となり期限が90日間までとなります。製品の説明ページを貼りますね。SlingBoxも日本の放送規制に反する製品ですのでサービスが終了するのだと思われます。

返信ありがとうございます。
いえ、ご提供いただいた画像にまさに書かれているように、視聴アプリである「テレプレ」と「RECBOX」間のペアリングには有効期限はありません。
90日縛りがある書かれている「テレキング」というのは、ネットワーク対応のチューナー機器です。
IOデータとしては「RECBOX」と組み合わせて使うという想定のようですが手持ちのHDDレコーダーがあれば「テレキング」は必須ではありません。
ご存じとは思いますが、この90日縛りがあるのはチューナーが搭載されている機器に限られますよね。
「RECBOX」自体はチューナーを搭載しておらず、レコーダーから録画ファイルをダビング・保存するHDDという位置づけなのでリモート視聴の90日縛りがないんですね。
ですので、「家電のHDDレコーダー」から「RECBOX」へ録画番組の自動ダビングを設定し「RECBOX」内の録画データを外出先から「テレプレ」で視聴する分には90日縛りがないのです。
なお、レコーダーからRECBOXへのダビング設定はあらかじめキーワードなどで自動的に番組を抽出してダビングする設定の他に、遠隔から「DR Controller」というアプリでも出来るようです。
ただ、この場合コントロール&視聴できるのはあくまで「RECBOX」内のファイルだけで、HDDレコーダー側の録画設定を変更することが出来ないのですね。番組が終了したり改変になった場合、変更できないと。
ですので、レコーダーを全録のものに変更にして、その都度見たい番組をRECBOXにダビング>視聴という形にするしかないかな、というアイデアでした。
ちょっと色々説明が足りてなかったですね。
失礼しました。
チューナー機能が無いのですね。細かい説明を有難うございます。理解しました!